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令和5年度の事業報告

令和5年5月に新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが2類から5類へと移行し、経済活動の回復がひしひしと感じられる一方で、中東情勢の緊迫化、ロシアによるウクライナ侵攻の継続による世界情勢の悪化や円安の進行により、原油等の輸入品の価格が高騰し、企業による価格転嫁が一段と進むなか、本組合の資材調達においても非常に困難な状況が継続しております。しかしながら、こうした状況においても、本組合の使命でありますごみ処理、し尿処理が滞らないよう、職員の創意工夫により施設運営に万全を期しているところであります。

そうした中、本年度の組合の事務事業であります、ごみ・し尿の処理状況につきましては、ごみ処理では、本年度の搬入量が76,736トンで、前年度に比べ2,921トン(3.67%)の減となっております。その内訳は、収集ごみが2,623トン(3.56%)の減、一般・公用等の直接持込みごみが298トン(5.01%)の減であります。また、関係市町村の資源化量を含めた市町村総排出量につきましては89,288トンで、前年度に比べ4,162トン(4.45%)の減となっております。

し尿処理では、搬入量20,541キロリットル(し尿 8,504キロリットル・浄化槽汚泥 12,037キロリットル)で、前年度比べ1,677キロリットル(7.55%)の減となっております。搬入内訳の比率は、し尿41.4%、浄化槽汚泥58.6%となっており、今後の傾向と致しまして浄化槽汚泥の割合が引き続き徐々に増えていくものと推測されるところであります。また、し尿処理に伴う汚泥の肥料化につきましては、年間138トンを生産し資源の有効利用を目的に農地還元に寄与しているところであります。

施設では、第1清掃工場におきまして、施設を今後も安全で安定的に稼働できるよう基幹的設備改良事業を令和4年度から着手しておりますが、予定通り令和6年度末に事業完了するよう、職員一人ひとりが努めているところであります。一方、第2清掃工場におきまして、令和5年4月末に焼却灰落下事故を、落下原因の誤認から2度にわたり発生させてしまい、関係者の方々に多大なるご心配・ご迷惑をおかけしましたが、今後同様の事故が絶対に起きないよう、取り組みを継続しております。また、関係市町村協力のもと、リチウムイオン電池等の拠点回収、啓発用チラシ全戸配布及び収集車への啓発ステッカー貼付が功を奏し、施設での火災・爆発の発生頻度が低くなっていることから、火災爆発事故の危険性については低減できているものと考えられます。

最後に、住民生活に必要不可欠な施設を運営する本組合として、より一層環境に配慮し、安心・安全・安定した施設稼働を最優先に、適切な施設の維持管理に努めるものであります。

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